酒井参事官、エストニアの出版社「Tänapäev」を訪問

令和3年9月14日
ヴァフテル編集長とともに
9月14日、酒井参事官(次席)は、ツヴェトコヴァ職員とともに、タリンに所在するタナパエヴ社(出版社)を訪問、編集長のタウノ・ヴァフテル氏と懇談しました。タナパエヴ社は、ヴァラック社及びタリン大学出版社と共に、エストニアにおける日本書籍の3大出版社の一つです。同社は、毎年3~4冊の日本書籍を出版しており、この数年間では、エストニアで最も多くの日本書籍を出版する会社です。取り扱うジャンルと著者は極めて多様で、ラウド教授の翻訳による俳句選集といった古典もあれば、フィクション、歴史書、ライフスタイルに関する書籍もあります。近藤麻理恵の本が5000冊以上も売れたことにも表れているとおり、ライフスタイルに関する書籍も人気が高い状況です。フィクションでは、村田沙耶香の作品がオスカー・ワイルドやカード・ボネガットといった著者の作品も収められた同社の看板シリーズの一冊として含まれているほか、北岡大使のお気に入りの一つでもある東野圭吾の作品も出版されています。翻訳家でもあるヴァフテル編集長によれば、エストニアで日本の文化が人気なのは、親しみとエキゾチックさが同時に感じられるからとのことでした。ヴァフテル編集長の日本への関心は、書籍や映画から始まり、訪日歴もあります。同社は、これからも、児童書、歴史書、フィクションを含む日本の書籍の出版を継続する予定です。
コロナ禍で温かく迎えてくださったヴァフテル編集長に心より感謝です!