北岡大使、ヴィームシ図書館で開催された書道展と書籍出版会に参加してスピーチ

令和2年11月6日
北岡大使によるスピーチ
パヴェス女史、図書館長とともに
11月6日、北岡大使は首都タリンに隣接するヴィームシ市の図書館を、大使館で広報・文化を担当する伊藤書記官とともに訪問。
日本の書道家Shiroki(塩川素子)さんの作品の展示会と、日本の詩人すみくらまりこさんと、上村多恵子さんの詩集の出版会に参加して、スピーチを行いました。
 
これはエストニア日本協会の事務局長を務めるタイミ・パヴェス女史の招待によるもので、同女史は出版された詩集のエストニア語への翻訳を、タルトゥ大学名誉教授のユリ・タルヴェット氏とともに行いました。
大使は図書館長を務めるティーウ・ヴァルム女史の出迎えを受けてスピーチを行い、その後Shirokiさんの情熱がほとばしる書道とビデオによるダイナミックなデモ(コロナ禍で、御本人がお見えになることが出来なくて残念!)を鑑賞。
引き続きタルヴェット教授による、詩集出版の経緯に関する興味深い説明に耳を傾けました。
引き続きエストニア在住の日本人フルーティスト、進藤瑞月女史が登場して暖かい音色で日本のメロディを演奏。
さらにヴィームシ・ギムナジウム劇場ホビー・クラブのお二人とともに、詩集の朗読を披露されました。
 
大使はスピーチで「日本の文化には『能』に典型的に見られるように表現を厳しく制約することで、逆に、より激しい情熱を表現するという『自己矛盾』が特徴的に存在する。Shirokiさんの書道は、伝統的な書道よりはるかに表現が自由だが、一層激しい情熱の表現に成功している。伝統から始めて伝統を超えることに成功したと言えるだろう。詩集の方は視覚的に利用されている日本語と、畠中光享(はたなかこうきょう)氏のイラストが見事に調和して、幻想的な仕上がりとなった」と述べました。
 
著名な指揮者で叙勲者のティーア・エステル・ロイトメさんも参加。
記念写真の撮影会により、イヴェントは和やかな雰囲気で終了しました。
 
招待してくれたタイミさんに心より感謝です!
 
なお、本件展示会は、2020年11月6日~12月6日までヴィームシ図書館にて、その後2021年2月26日~3月26日まで、タルトゥ市図書館にて開催されていますので、皆さんぜひご参加ください!