北岡大使、デジタル最先進国エストニアが構築した「eヘルス」システムを運営するTEHIKを訪問

令和3年5月28日
レインホールド所長とともに
5月28日、北岡大使は、デジタル最先進国エストニアが構築した、国民のヘルス関連のデータを電子化して蓄積し、活用する「eヘルス」システムを運営するTEHIK(保健福祉情報システムセンター)を訪問。
所長のカトリン・レインホールド女史より、システムの詳細に関するブリーフを受けました。
大使館からは、竹中専門調査員が同行。

このシステムでは、国民一人一人の健康に関するデータが「ヘルス・インフォメーション・システム」に登録、蓄積されて医療関係者に利用されて行きます。
新しい医者の診療が必要になった場合、その医者は、患者の過去の医療データに即座にアクセスして、それを利用しつつ新たな医療を施すことが可能になる。
国民一人一人に付与されている「デジタルID」、データが格納されているデータ・ベースを繋いでデータ交換を可能にする「Xロード」、そしてそれらを支える「法整備」という3つのインフラによって、そのようなシステムが可能になりました。
しかも健康に関するデータという、国民のプライバシーの極致はしっかりと守ることが出来る。
一見すると矛盾するような二つの要請を両立させる医療の未来形が、ここエストニアでは実現しています。
レインホールド所長のブリーフは、大使、そして医者でもある竹中専門調査員にとって大変興味深く、日本の医療の今後を考える上で参考になりました。
コロナ禍で訪問を許可して下さった所長に、心より感謝です!