北岡大使、タリン植物園文化祭のオープニングでスピーチ。リーメッツ外相と懇談

令和3年5月12日
桜の樹の下で、外相と記念写真
大使によるスピーチ
5月12日、北岡大使はタリン植物園の招待で、植物園が主催する文化祭「プラント・キングダム大使館、2021」の開会式に出席してスピーチを行い、同じくスピーチを行ったエヴァ・マリア・リーメッツ外相と懇談。
その後、植物園を視察しました。
大使館で広報・文化を担当する伊藤書記官と、レーネ・トゥルー女史が同行。

「プラント・キングダム大使館、2021」は、今年創設60周年を迎えるタリン植物園がタリンに駐在する各国の大使館に呼びかけ、それに応じた大使館の文化行事が毎月順次開催されて行く、というプロジェクトです。
日本は最初の開催国として今月29日、「ジャパン・デー」をホストします。

開会式は快晴の中、午後2時に架空の国家「プラント・キングダム」の国旗掲揚でスタート!
リーメッツ外相のスピーチが、それに続きます。
外相は少女時代に遡るタリン植物園の思い出を語り、「各国が、それぞれの豊かな文化と自然を如何に紹介してくれるか楽しみにしている」と発言。
引き続き北岡大使は、「植物園の素晴らしさは、各国の植物が如何に『違う』か、そして『違う』ことが如何に面白く、時に素晴らしいかを教えてくれるところにある。そのような植物園で、今回のプロジェクトにより、各国の文化の『違う』が次々に紹介されて行くことになった。『違う』ことが恐れられ、嫌われ、ヘイト・スピーチやヘイト・クライムが横行する現代社会で、『違う』ことの面白さや素晴らしさを学ぶことは、一層重要になった。植物園のイニシャティブに深い敬意を表したい」と発言。
そしてウルヴェ・シニヤルヴ園長が、大使の言葉への謝辞とともに、締めくくりのスピーチを行いました。

その後大使はリーメッツ外相と懇談し、今年エストニアと日本が迎えた友好100周年を記念するバッジをプレゼントし、外相は早速それを着用。
偶然にも、そして幸運にも、その日開花した植物園の桜の樹の下で、外相と大使の記念写真が撮影されました。

引き続き大使はテレビ局のインタビューに応じ、「プラント・キングダム大使館」の意義や、日本人にとっての桜の重要性を語りました。
その後大使は、植物園の植物専門家であるウルマス・ラーンソー氏の案内で、植物園で育てられている日本の植物を鑑賞。
その数の多さに驚くとともに、それらが丹精を込めて育てられていることに深い謝意を表明しました。

大使にとって今回の開会式出席は、エストニアと日本の友好関係を再確認し、それを一層促進するための決意を新たにする実り多い一日となりました。
タリン植物園の丁寧なアレンジに、心より感謝です!
TV局のインタビューを受ける大使
多くの日本の植物を楽しむことができます