北岡大使「夏の首都」パルヌ市を初訪問

2020/9/11
9月11日、北岡大使はパルヌ市に初の公式訪問を行いました。
大使館からは経済を担当する重成二等書記官と、広報・文化を担当する伊藤二等書記官が同行。
 
パルヌ市は、1918年にエストニアの独立が宣言された場所であるため「エストニア共和国誕生の地」と呼ばれます。
さらに「夏の首都」と呼ばれるほどのリゾート地であり、文化施設も充実した美しい街です。
そして昨年10月に日本の千葉県の市川市と連携協定を結び、そのご縁で本年2月には訪日されたラタス首相が市川市を訪れるなど、日本との友好関係の観点からも大変重要です。
そのようなパルヌ市への訪問は、北岡大使にとって着任以来の念願でしたが、それが今回ようやく実現したことになります!

押野(おしの)電気視察

イングヴァル・クースクCEOとの意見交換
コロナ禍でもしっかりと稼働中の工場を視察
早朝首都タリンを出発した大使一行は、まずエストニアでは数少ない進出日本企業の一つ「押野(おしの)電気」を訪問。
CEOのイングヴァル・クースク氏の出迎えを受けて、氏からブリーフを受けた後、工場を視察しました。
北岡大使は、自動車部品やバスの乗車券の販売機など多様な製品を、生産ラインを巧みに切り替えて効率良く生産する「少量多品種(high mix, low volume)」の工場に大変印象付けられました。
大使は、コロナ禍でもクースク氏のリーダーシップのもとでしっかりと稼働している工場を祝福。
「エストニアと日本の友好関係を確かなものにするためには、ビジネス関係の強化が不可欠だ。パルヌ市に根付いて活動する押野電気の存在は、両国関係の将来にとって極めて重要だ」と述べました。

市長との会談とランチ

市長との会談
ランチ出席者の皆さんとともに
日本の進出企業「押野電気」を訪問後、大使はパルヌ市役所を訪問し、市長のロメク・コセンクラニウス氏と会談しました。
副市長のライネル・アーヴィク氏および広報部長のアヌ・ユールマ・サクス女史が同席。
北岡大使は、昨年10月にパルヌ市と連携協定を結んだ千葉県の市川市の村越市長から託されたメッセージを伝達。
内容は「コロナ禍が落ち着いたらパルヌ市を再訪したい。またコセンクラニウス市長の代表団の来訪を心待ちにしている。パルヌ市と市川市の交流が、今注目を集めている日・エストニア交流の目玉となるよう努力したい」というものでした。
これに対してコセンクラニウス市長よりは「村越市長には、1年前にパルヌ市にお越し頂いた経緯がある。我々も市川市に訪問したいと強く願っている。コロナ禍のさなかであるが、市川市の人々の健康と安全を祈念する」とのメッセージがあり、北岡大使は、その村越市長への伝達を約しました。
さらにコセンクラニウス市長から大使に対して、連携協定がご縁となって本年2月に市川市を訪問したラタス首相より、訪問後に報告があったとの話がありました。
 
その後「アメンデ・ヴィラ・レストラン」に移動。
市長主催のランチには、押野電気CEOのクースク氏も同席し、アンティークな雰囲気のレストランで、エストニアの新鮮な素材の美味な料理と、これもエストニア産のタンポポで作られた珍しいワインが供されました。
一同の間では、日エストニア友好関係を、パルヌ市と市川市の協定でさらに高めて行く方途につき活発な意見交換が行われました。

地元高校での講演

プレゼン後に生徒の皆さんと
校長先生との会談
日本の進出企業「押野電気」を訪問し、市長のコセンクラニウス氏との会談、そして市長主催のランチに出席した後、大使は地元のシュテバカ高校を訪問。
校長のアンドレス・ラーネメッツ氏、課外プログラム主任のヘイディ・タール女史、そして英語科教師のイネタ・プイデット女史の出迎えを受けました。
その後大使は、100名の高校生に対して「日本とは何か?ミステリアスな島国」と題するパワーポイントのプレゼンテーションを実施。
プレゼン後、聴講した高校生からは大変流暢な英語で活発に質問がなされ、大使を喜ばせました!
引き続き大使は校長と、日本の高校との交流の可能性などにつき会談したのち、プイデット女史の案内で、歴史的な建物と新しい建物が合体したユニークな校舎を視察。
大使は「この高校の生徒が、日本の高校生と交流出来る日が来ることを心より祈念する」と述べつつ、シュテバカ高校を後にしました。
 

ニュー・アート美術館視察

美術館館長とともに
アヌー・ラウド女史の作品の前
日本の進出企業「押野電気」を訪問し、市長のコセンクラニウス氏との会談、そして市長主催のランチに出席、そして地元のシュテバカ高校を訪問した大使の最後の日程は「ニュー・アート美術館」の視察となりました。
 
大使は館長のマルク・ソーサール氏と、その娘さんで、長年父親をサポートして美術館の活動の拡大に大きく貢献しているマリエ・ヴィルタ・ソーサール女史の出迎えを受けました。
実はこの美術館では、昨年9月に日本の建築展示会「ストラグリングシティーズ」が、市長と松村参事官のテープカットで開催されたとの経緯があります。
大使は館長とマリエ女史の案内で、オープニングのベラルーシの民主化を支援する特別展示から初めて、エストニアの伝統的なテクスタイル・アートの貴重な展示を鑑賞。
大使と大使夫人が大好きなエストニア芸術アカデミー名誉教授のアヌー・ラウド女史による傑作タペストリー「タルトゥ平和2020」と思わぬ再会をすることも出来て(2月2日付の当館のHPとFBを参照)、大使にとっては、初のパルヌ市訪問の良い締めくくりとなりました。