北岡大使、ロシアとの国境の町、ナルヴァ市に初の公式訪問 (その5(最終): クレーンホルム繊維工場跡地)

令和3年10月4日
ロシア帝国で最大の規模を誇ったクレーンホルム繊維工場跡地
10月4日、北岡大使は、ロシアとの国境に接するナルヴァ市に初の公式訪問を行いました。
大使館で広報・文化を担当する伊藤書記官が同行。
 
「オブジェクト」訪問後、大使は市のオフィスで渉外を担当するヴィクトリア・プンガ女史の案内で、クレーンホルム繊維工場の跡地を視察しました。
19世紀に建設されたこの工場は、ロシア帝国で最大の規模を誇り、ソ連時代には1万4千人もの労働者が雇用され、大量のリネンやコットンが生産されていました。
敷地内には幼稚園や図書館、そして病院なども併設されており、工場自体がコミュニティのようになっていました。
車で敷地内に入って行くと、夕暮れの中、まさに「ソ連」と言った感じの巨大な廃墟が眼前に現れます。
一つ前の訪問先で見た、スタートアップがどんどん実現して行くナルヴァ市。
その過去には、このような歴史もあったのです。
 
たった1日の訪問で、ナルヴァ市は大使に多くの異なった顔を見せてくれました!
この訪問で、大使のナルヴァ市への初の公式訪問は終了。
夕闇が迫る中を、大使と伊藤書記官は首都タリンへの帰途につきました。
大変実り多いスケジュールを組み、丸一日を費やして大使を案内して下さったプンガ女史に心より感謝です!