中村耕一郎在エストニア日本大使より御挨拶

令和6年10月28日
在エストニア日本国大使館ホームページをご覧の皆様、

   皆さん、こんにちは。特命全権大使として着任いたしました中村耕一郎です。
   本年10月18日にタリンに着任し、本日28日にエストニア共和国大統領アラル・カリス閣下に信任状を捧呈いたしました。
   この長い歴史と美しい自然に恵まれたこの美しい国に着任することができてとても嬉しく思っています。

   現在、日本においてもエストニアに対する関心は、これまで以上に高まっていると感じております。ソ連邦から再独立を遂げて30年あまり、エストニアはめざましい発展を遂げ、「電子国家」としてITやサイバー分野で世界をリードする地位を築づきあげたことが注目されています。「電子国家」としての地位とその成長を支える高い教育水準、そして「ユニコーン企業」の相次ぐ誕生に象徴される起業家精神など、様々な表情を持つ魅力的な国です。

   残念ながらロシアによるウクライナ侵攻が現在も継続しており、世界の安全保障が不安定化しています。世界の安全保障が不可分であることがますますこれまで以上に広く認識されています。また、サイバー攻撃が世界共通の現実の脅威として深刻に認識されております。そのような中で、エストニアは、外交政策及び安全保障の分野においても日本にとって共通の課題を抱えに最も頼りとなるパートナーの一国として認識されています。

   在留邦人の皆様が永年にわたって、芸術、文化、教育、経済といった多様な分野で活躍され、両国の架け橋となってくださってきたことに敬意を表します。今後、より多くの方々が両国を相互に訪問し、人と人との交流を通じて絆を深め、末永く友好関係を築いていくことが非常に重要であると考えています。

   そのためにも、大使館の最も重要な使命は、何よりも日本国民の皆様がこの国で安心して生活し、仕事ができるよう、その安全と利益を守ることだと考えております。そのために大使館として、引き続きできる限りの努力をしていく所存です。

   この魅力あふれる国で仕事をすることをとても楽しみにしてきました。エストニアにいらっしゃる皆様お一人お一人とお目にかかれることを楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。