北岡大使、マルト・ラール元首相を表敬

令和3年9月28日
マルト・ラール氏とともに
「エストニア史鳥瞰図」へのサイン
9月28日、北岡大使は、首都タリンの閑静な住宅街にある、マルト・ラール元首相の御自宅を訪問し、同氏を表敬しました。
ラール氏は過去2度にわたり首相を務め、その確固としたリーダーシップで1990年代のエストニアの急速な経済発展に最大の貢献をした人物として記憶され、現在はエストニア中央銀行監査委員会委員長の要職にあって、未だに多くのエストニア人の深い尊敬の対象になっている人物です。
さらに歴史家としても有名で、氏の「エストニア史鳥瞰図(Bird’s-Eye View of Estonian History)」は6か国語で出版されており、エストニア史を学ぶ際の不可欠の教科書となっています。
北岡大使も、エストニア大使に任命された際に最初に手に取った一冊であり、深い感銘を受けた大使は、最近その日本語訳を完成させました。
 
奥方様によりラール氏の書斎に案内された大使は、まず同氏に「エストニア史鳥瞰図」の最初の見開きへのサインをお願いしました。
同氏はこれに快く応じて下さり、「to Hajime!」の記述とともにサイン!
大使は「この本を宝物として大切にします!」と述べました。
さらに大使は自ら作成した同書の日本語訳をお見せしつつ、日本語版出版の許可を求め、ラール氏の承諾を頂きました。
その後、同氏は大使にエストニアの政治の現状や、今後の見通しについて語って下さいました。
さらに同氏が「エストニア史鳥瞰図」の最後の記述「エストニアと他の諸国の成功の秘密の鍵は、国家の開放と国民のアイデンティティ維持の間のバランスにある」に言及しつつ、それが大変困難な課題であること、そしてエストニアと日本には両者をともに大切にして来たという重要な共通点があること、などを語って下さった点が、大使には大変印象的でした。
コロナ禍で大使を快く迎えて下さったラール氏、そして奥方様に深く感謝です!