エストニア政治・経済月間情報

平成28年12月14日

2012年11月のエストニア月間情勢

内政・経済

(1) 内政

  • 14日,知識人ら17人,政党の活動や資金の透明化を求める「憲章12」を発表。
  • 16日,11月政党支持率(TNS Emor):政党名回答者のうち改革党26%,社民党25%,中央党23%,祖国共和同盟17%。支持政党なし35%。
  • 19日,教育省,タリン市がエストニア語教育導入を回避するために設立した私立ロシア語学校を認可せず。
  • 21日,イルヴェス大統領,政党政治を巡る問題に関し議論するため,政党,市民運動,学者を招いて円卓会議を開催。今後ネット上で意見を募り,法改正を目指すことで合意。
  • 25日,社民党,党大会でミクセル党首を再選。
  • 30日,ラール議員(元首相,祖国共和),2月の脳卒中から回復して国会に復帰。


(2) 経済

  • 5日,当地紙,エストニアはCO2排出量が1990年比で半減し,京都議定書の目標達成に関してEUで最も成功した国と報道。
  • 8日,リトアニア次期首相,エストニアや日立が参加するビサギナス原発建設に関する国民投票結果を受けて,プロジェクトを中止する旨発言。
  • 12日,エンタープライズエストニアCEO,補助金スキャンダルに関連して辞任。
  • 15日,Tallinna Sadam社(国有港湾),中国工業団地に同社港湾を紹介するために中国国家機関CCOECと協力協定に調印。
  • 20日,Estonian Air社,リストラ計画を発表。社員・機体半減,10路線に縮小へ。
  • 20日,最高裁,ソ連崩壊後にエストニア企業の口座がロシアで凍結された問題で,各社の債権を集めた基金を解体する国会決定に抗議する企業側の訴えを退け。
  • 23日,欧州委,バルト海共同地域LNGターミナル候補地としてフィンランド湾(エストニア又はフィンランド)を推奨する調査結果を公表。
  • 27日,OECDによるエストニア経済予測:本年GDP+3.1%,来年+3.7%。

 

【経済関係統計】

  • 9月輸出:前年同月比+3%の11億ユーロ,輸入:同+6%の12億ユーロ。
  • 第2四半期賃金上昇率(中銀):名目賃金前年同期比+4.99%,実質賃金同+1.28%。
  • 第3四半期平均賃金(統計庁):前年同期比+5.7%の855ユーロ。
  • 10月消費者物価指数:前年同月比+4.1%。
  • 第3四半期失業率:9.7%。

     

外交・対外関係

(1) EU

  • 13日,アンシプ首相,欧州結束政策関連会議に出席(於:ブリュッセル)。
  • 13日,パエト外相,EU・アラブ連合外相会合に出席(於:エジプト)。
  • 19日,イルヴェス大統領,欧州委クラウドコンピューティング評議会議長に就任。
  • 20日,パエト外相,欧州閣僚理事会に出席(於:ブリュッセル)。
  • 22~23日,アンシプ首相,予算に関する欧州理事会に出席(於:ブリュッセル)。
  • 29日,パエト外相,対ロシア関係に関する閣僚理事会に出席(於:ブリュッセル)。

(2) NATO,PKO等

  • 1~8日,NATO危機管理机上演習「Steadfast Juncture 12」(於:エストニア等)。
  • 9日,バルト3国国防軍司令官,common staff element創設で合意(於:リトアニア)。

(3) 北欧・バルト三国

  • 8日,ベルズィンシュ・ラトビア大統領,エストニア訪問。エストニア独立記念日行事に出席。
  • 9日,パエト外相,地域協力に関するバルト理事会会合に出席(於:ビリニュス)。
  • 19日,アンシプ首相,パルツ経済通信相,アーヴィクソー教育相,経済代表団,フィンランド訪問。両国科学・研究会議や経済フォーラムに参加。
  • 28日,イルヴェス大統領,バルト大統領会合に出席(於:リトアニア)。

(4) ロシア関係

  • 7~8日,マルゲロフ露連邦院外務委員長,エストニア訪問。国会外務委やパエト外相と会合。
  • 19日,エストニアとロシア,国境のペイプシ湖等での来年漁獲量に関して合意。
  • 22日,エストニアとロシアの税関,タバコ密輸等の犯罪対策計画に署名。

(5) その他対外関係

  • 3日,イルヴェス大統領とアンシプ首相,3極委員会会議出席(於:フィンランド)。
  • 3~7日,アンシプ首相,ASEM首脳会合に出席(於:ラオス)。
  • 12日,エストニア,国連人権理事会理事国(2013~15年)に選出(於:米国)。
  • 12日,イラン野党,エストニア国会議員グループと国際会議を開催(於:タリン)。
  • 15日,パエト外相,国際刑事裁判所締約国会議で演説(於:ハーグ)。
  • 23日,本使,イルヴェス大統領に信任状を捧呈。
  • 24日,エストニア,ユニセフ教育プロジェクトに17万5,000ユーロ供与。
  • 26日,ノルウェー,エストニアの性平等プロジェクトに400万ユーロ援助。
  • 26日,Petriashviliグルジア欧州担当相,エストニア訪問。首相,外相らと会合。


その他(一般時事,社会,犯罪等)

  • 1日,ナイジェリア沖で海賊に誘拐されたエストニア人船員ら,2週間ぶりに解放。
  • 12日,警察庁長官,未調整のスピードガンで罰金を科していた問題で辞任表明。
  • 17日,政治資金スキャンダルに関連して,1,000人規模のデモ(於:タリン)。
  • 21日,三菱商事との排出取引による電気自動車1台,充電中の火災で全壊。

 

※ 本ページは、エストニアの政治・経済情勢を中心に各種報道・発表を取りまとめたものですので、記載事項の信憑性まで確認したものではありません。また、在エストニア日本大使館の見解を示すものではなく、特定の団体・個人の利益を代表するものでもありません。