中村大使、第二回バルト・インド太平洋フォーラムで挨拶

令和7年6月11日
 6月11日、中村耕一郎大使は、エストニア国際防衛安全保障センター(ICDS)に設置されたジャパン・チェアが主催した第二回バルト・インド太平洋フォーラム(BIPF)に出席し、開会の挨拶を行いました。
 
 挨拶の中で、中村大使は今回が二回目となるBIPFが開催されたことについて謝意を表し、欧州大西洋とインド太平洋の安全保障が不可分である現在の国際情勢における本フォーラム開催の意義、ICDSが行う両地域の安全保障の相互理解を促進する活動への感謝と今後のさらなる活躍への期待などを述べました。
 
 中村大使に続き挨拶をしたマルグス・ツァフクナ外相は、ロシアのウクライナ侵略への中朝の関与がインド太平洋に直接関わっていること、欧州とインド太平洋が共通の価値と利益に基づいて協力関係を発展させる重要性について触れた後、第三回BIPF開催への期待を述べました。
 
 本フォーラムには、エヴァ・ペイショヴァ・ブリュッセル自由大学ジャパン・チェア、セリーヌ・パジョン仏国際問題研究所・日本およびインド太平洋研究所長など欧州からの専門家に加え、日本から鈴木秀生・広報外交担当政府代表、合六強・二松学舎大学国際政治経済学部准教授、德地秀士・平和・安全保障研究所理事長が登壇し、インド太平洋の地政学的変化と両地域の海洋安全保障について活発な議論を行いました。