中村大使夫妻、エストニア・ピアノ社を訪問

令和7年10月28日
     10月28日、中村耕一郎大使夫妻は、欧州を代表するエストニア・ピアノ社を訪問し、CEOのインドレク・ラウル博士の案内で、工場内を視察しました。
     エストニア・ピアノ社は、1893年に創業し、ソ連占領時代を経て、1991年の再独立後にラウル教授の家族により再建されました。同社は、現在では北欧バルト地域で唯一のピアノ製造会社であり、また、国際的な評価を得る世界トップクラスのグランドピアノメーカーとして知られています。氏の姓「ラウル (Laul)」がエストニア語で「歌、歌う」を意味することから、同社のブランド哲学である「歌うような楽器」の基盤となっているとの説明がありました。
     ラウル博士から、エストニア人は合唱を愛する国民であり、合唱の伴奏として必要な楽器として19世紀には多くのピアノ工場が存在した歴史や、同社では、製作工程をエストニア国内で行っており、エストニア・ピアノが国内で最も人気のあるエストニア製品の一つとして国民の誇りであるとの話を伺いました。
     大使夫妻は、その類まれな音色と、芸術品としての美しさを併せ持つピアノの製造現場を目の当たりにし、深く感銘を受けました。