北岡大使、南部エストニアの中心都市タルトゥに11度目の(最後の)公式訪問 (その2(最終): 大統領とタルトゥ大学学長へのフェアウェル)
令和3年10月30日


10月30日、北岡大使は、南部エストニアの中心都市、タルトゥに11度目の(最後の)公式訪問を実施しました。
大使は「サイバーバトル・オブ・エストニア 2021」に出席したのち、会場となったタルトゥ大学の体育館から、学長のトーマス・アッセル教授へのお別れの挨拶のために、大学の本館へ移動。
玄関で、学長夫人のカリンさん、そして大学儀典長のシリエ・ウプルス女史の出迎えを受けて、学長室に案内されました。
学長室の手前の控えの間は、いつもと違って制服の警護官がおり、物々しい雰囲気です。
学長室に入った瞬間に、大使にはその理由が分かりました。
学長とともに大使を迎えて下さったのは、なんとアラー・カリス大統領!
実は大統領はタルトゥ大学の学長を務めていたこともあるので、アッセル現学長の計らいで、大使の学長へのお別れの挨拶に同席して下さったのです!
お別れの式は、アッセル学長の、大使に対するタルトゥ市、タルトゥ大学と日本との関係を促進したことに対する謝辞で始まり、大学を代表して学長より大使に表彰状と勲章が授与されました。
引き続き大使はゲストブックに署名。
大統領よりは「タルトゥ市には任期中に何度訪問されたか?」との御下問があり、大使は「市には11度、そして大学には6度訪問したことになります。そして今回が最後の訪問になるでしょう」と応じました。
その後はソファで、大統領、学長夫妻、そして大使の間で30分ほど懇談が行われました。
大使は「前任のカリユライド大統領は、天皇陛下の即位の礼、そして東京オリンピックの際に訪日されて、エストニアと日本の友好関係の促進に大きく貢献されました。是非カリス大統領にも日本にお越し頂きたい。まだ正式には決まっていないようですが、2025年に開催される大阪・関西万博へのエストニアの参加が正式に決まった暁には、是非大統領に訪日して頂きたいと思います」と発言。
大統領は「タルトゥ大学の学長の時代に、何回か訪日したことがある。日本はエストニアにとって大変重要なパートナーなので、是非大統領としても訪日したい」と応じられました。
学長へのお別れの機会に、大統領ともお目にかかれたことは、大使にとって本当に嬉しいサプライズであるとともに、エストニアでの外交活動の最後を飾る素晴らしい機会となりました!
アレンジして下さったアッセル学長夫妻、そして貴重なお時間を割いて下さった大統領に心より感謝です。
万感の思いを胸にしながら、大使は夕闇迫るタルトゥ市を後にして、タリンへの帰途につきました。

