北岡大使、サイバー攻撃に対抗する演習を実施する エストニアの「サイベクサー・テクノロジーズ社」を訪問

2021/9/9
アルマン氏及びサクス氏とともに
9月9日、北岡大使はサイバー攻撃に対抗するための演習を、各国の政府関係省庁や民間企業に対して実施するエストニア「サイベクサー・テクノロジーズ(CybExer Technologies)」社を訪問。
演習の具体的内容に関するブリーフィングを受けるとともに、演習を日本の政府関係省庁や企業に提供する可能性につき協議しました。

北岡大使は、首都タリンにある「サイベクサー・テクノロジーズ」社の本社で、理事(マネジメント)のライネル・サクス氏、そして執行役員のラウリ・アルマン氏の出迎えを受け、両氏より同社の会議室の大スクリーンに映し出される映像を伴ったプレゼンが行われました。
エストニアでは2007年春に「ブロンズ兵士像危機」が勃発。
これはある国家が他の国家に向けて仕掛けた「サイバー攻撃」の最初のものとして記憶されており、引き続きジョージア(2008年以降)、そしてウクライナ(2014年以降)へ仕掛けられることになるロシアの「ハイブリッド紛争」の先駆けともなりました。
サクス氏は、前外務次官として大使とともにエストニアと日本の友好関係に尽力されましたが、実はこの危機の際に大統領府で事態の収拾にあたられた経験をお持ちです。
そしてアルマン氏は、この危機の際に国防次官として、サクス氏とともに危機に対処されました。
現在エストニアには「NATOサイバー防衛協力センター(NATO CCDCOEと略称)」が設置されて、2010年以来、毎年春にサイバー防衛の演習「ロックド・シールズ」が実施されています。
「サイベクサー・テクノロジーズ」社にはこの演習の貴重な知識が蓄積されており、同社と契約すれば、政府機関のみならず民間企業も、同様の内容の演習による訓練を顧客の要求に応じカスタマイズされた形で受けることが可能になります。
既に英国、オランダ、スペイン、ポルトガルなどの各国の官民の組織が、同社の演習による訓練を受けています。
大使は、「サイベクサー・テクノロジーズ」社の組織したハッカー集団「赤組」がリアルタイムで仕掛ける仮想のサイバー攻撃に、同社と契約したカスタマーが「青組」を組織して対抗する演習をスクリーン上で体験。
さらにこの演習には、テクノロジカルなものに留まらず、政府の指導者や企業のマネジメントがサイバー危機に際して如何なる決断を下すべきかに関する戦略的訓練も含まれている点が大使にとって印象的でした。

大使は「日本では9月1日にデジタル庁が発足した。デジタル化の促進に伴って、サイバー攻撃という新たな危機への対処は今後日本の官民にとってますます重要になるだろう。御社の演習が、日本の官民でも行われるようになることを期待したい」と発言しました。

同社の演習に興味のある方は、以下の同社のウェブサイトを参照なさって下さい。

https://cybexer.com

コロナ禍で大使を快く受け入れて下さったサクス、アルマン両氏に心より感謝です!