エストニア政治・経済月間情報
2013年10月のエストニア月間情勢
内政・経済
1.内政
- 3日,元中央党幹部,2005年に違法な政治献金の処理に関与した旨告白。
- 9日,タルトゥ大学,電子投票に関して調査を行い,電子投票は特定の政党を有利にしないとの結果を発表。
- ・17日,10月政党支持率(TNS Emor):政党名回答者のうち中央党29%,改革党22%,祖国共和同盟20%,社民党20%。支持政党なし36%。
- 18日,祖国共和同盟タリン市長候補のクロス氏,ロシアの要請で国際指名手配。貨物船「アークティックシー」乗っ取りを指示した容疑であるが,同指名手配には政治的意図がある疑いがあると報道。
- 20日,統一地方選挙。投票率57.68%(投票の21.2%が電子投票)。中央党が全国で最多得票率,タリンでは過半数の議席を維持。
- 29日,テデル行政監察官,議員の不逮捕特権に関する手続の合憲性審査を最高裁に要請。行政監察官が捜査の是非を判断する制度は違憲という立場。
2. 経済
- 8日,エンタープライズ・エストニア(EAS。当地にて企業支援,貿易・投資・観光促進等を行う政府系機関)による2013年企業賞及び外国投資賞:Kuhne Nagel(ロジスティック)社。競争力ランキング大企業部門1位:Eesti Energia社(発電)。
- 16~18日,EU運輸関連会議(於:タリン)。エストニア出身のカッラス欧州委員,独,仏,バルトの運輸相,欧州議員,企業,専門家が出席。EUの運輸網構想を公表。
- 29日,エストニア中小企業団体,サンクトペテルブルクの企業団体と協力協定。
- 29日,世銀ビジネス環境調査:1位シンガポール,22位エストニア,27位日本。
- 31日,エストニア政府,企業活動成長戦略2014~20年を承認。約4億ユーロ計上。
【経済関係統計】
- 8月輸出:前年同月比-11%の10億ユーロ,輸入:同-11%の10億ユーロ。
- 9月消費者物価指数:前月比-0.3%,前年同月比+2.1%(商品+1.4%,サービス+3.2%)。電気は+31.2%。
外交・対外関係
1.EU
- 1日,シュルツ欧州議会議長,エストニア訪問。首相や国会議長と会合。
- 8~9日,イルヴェス大統領,Arraiolos(当館注:EU加盟国で欧州理事会に参加しない首脳による会合)グループ会合に出席(於:クラコフ)。東方パートナーシップや対米関係に関して協議。
- 9~10日,内務省のカレヴ次官及び移民・国境警備局局長,EU・ASEMの移民に関する会議に出席(於:東京)。
- 21日,パエト外相,EU・ウクライナ外相会合に出席(於:ルクセンブルク)。
- 24~25日,アンシプ首相,デジタル経済を巡る欧州理事会会合に出席(於:ブリュッセル)。データベースの共有等に関する同首相による提案を採択。
2.NATO,PKO等
- 8~10日,NATOバルト防空訓練(於:バルト三国)。仏,ベルギー,フィンランド参加。
- 10~15日,エストニア国会のミフケルソン外務委員長,ライドマ国防委員長,ミクセル外務委員,NATO議員会議年次会合に出席(於:クロアチア)。
- 14日,エストニア軍士官6人,EUマリ訓練ミッションEUTMで活動開始との報道。
- 14~15日,サー・ホートン英軍参謀総長,エストニア訪問。大統領らと会合。
3.北欧・バルト三国
- 9~10日,パエト外相,バルト・ベネルクス外相会合に出席(於:リガ)。6カ国外相はNatalia Ghermanモルドバ副首相兼外相とも会合。
- 17日,ルーダ・エストニア経済通信省顧問,ヴィサギナス発電所建設プロジェクトについて,リトアニア政府の新たな国民投票に関する提案を歓迎する旨発言。
- 28日,アンシプ首相,北欧・バルト首相会合に出席(於:オスロ)。
4. ロシア関係
- 7日,プーチン大統領,エストニア・ロシア国境条約への署名をロシア外務省に指示。
5. その他対外関係
- 1日,エストニア外務省,国際連合パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に来年7万ユーロ援助することを決定。
- 2~5日,イルヴェス大統領夫妻,ルーマニア,モルドバ訪問。
- 3日,コジャーラ・ウクライナ外相,エストニア訪問。国会議長,首相,外相と会合。
- 7日,ストレイマン外務次官,エストニア・フィンランド・ポーランド次官会合に出席(於:ポーランド)。3国間協力やIT利用に関して協議。
- 10日,エストニア,死刑廃止のための欧州評議会外相共同宣言に参加。
- 15日,ウクライナのヤヌコーヴィチ大統領ら,エストニア訪問。イルヴェス大統領,エルグマ議長,アンシプ首相とEUとの連合・自由貿易協定締結に関して協議。
- 16日,パエト外相,訪韓。国際サイバー空間会議に出席し,尹炳世外相と会合。
- 25日,パエト外相,米NSAのメルケル独首相等に対する盗聴を非難。
- 26~11月1日,ミフケルソン国会外務委員長,NATO議員会議代表団の一員として訪日。先月エストニアを訪問した西村内閣副大臣と会談。
- 30日,ガルシア=マルガージョ・スペイン外相,エストニア訪問。アンシプ首相やパエト外相と過去の両国間排出権取引等に関して議論。
その他(一般時事,社会,犯罪等)
- 3日,2013年インターネットの自由ランキング(米フリーダムハウス):1位アイスランド,2位エストニア。
- 8日,OECD国際成人力調査(PIAAC,2011~12年,24カ国,16~65歳):エストニアは読解力6位,数的思考力11位,ITスキル17位。
- 10日,世界報道の自由ランキング(国境なき記者団):11位エストニア。昨年3位。
- 12日,インド当局,エストニア人らが乗る米企業の海賊対策船を領海で拘束。
- 27日,冬時間に移行。日本との時差7時間に。
- 30日,ロシアに機密情報を漏洩したKGB出身の元保安警察官,国家反逆罪で禁固15年。
※ 本ページは、エストニアの政治・経済情勢を中心に各種報道・発表を取りまとめたものですので、記載事項の信憑性まで確認したものではありません。また、在エストニア日本大使館の見解を示すものではなく、特定の団体・個人の利益を代表するものでもありません。