エストニア政治・経済月間情報
2013年7月のエストニア月間情勢
内政・経済
1.内政
- 政府,ロシア語高校でのロシア語中心の教育継続に関するタリン市の要請を否決。法律は授業の60%をエストニア語で行うことを規定。
- 12日,サヴィサール中央党党首,印税収入で約17万ユーロの借金帳消しとの報道。借金に関連して資金洗浄の疑いで捜査中。
- 30日,7月政党支持率(TNS Emor):政党名回答者のうち中央党28%,社民党26%,改革党24%,祖国共和同盟14%。支持政党なし46%。
2. 経済
- 1日,VKG社,オイルシェールからのディーゼル燃料生産を断念。
- 11日,電気自動車のレンタルサービス開始(於:タリン,タルトゥ市)。
- 11日,Liviko社(酒類),日本での独占販売権に関する契約を日本酒類販売と締結し,日本支社を閉鎖。
- 11日,三菱東京UFJ銀行とエンタープライズ・エストニア(EAS。当地にて企業支援,貿易・投資・観光促進等を行う政府系機関)が業務提携に関する覚書に調印(於:タリン,EAS)。
- 11~13日,経団連欧州委員会代表団,エストニア訪問。アンシプ首相を表敬訪問したほか,主要経済団体とのラウンドテーブル会合等に出席。
- 30日,バルト三国,フィンランド,ポーランドは,レール・バルティックの共同企業設立で合意(於:ブリュッセル)。9月に大臣レベルで共同宣言に署名予定。
【経済関係統計】
- 6月消費者物価指数:前年同月比+3.8%。電力市場は自由化の影響により電力は+38%。
- 5月輸出:前年同月比+6%の11億ユーロ,輸入:同±0の12億ユーロ。
- 2012年国民の労働時間:EU最長の1,856時間。
外交・対外関係
1.EU
- 4日,クロエス欧州委員(デジタル・アジェンダ担当),エストニア訪問。イルヴェス大統領が議長を務めたクラウド・コンピューティング関連ワークショップに参加。
- 12日,イルヴェス大統領,ブリュッセル訪問。ファン=ロンパイ欧州理事会議長及びクロエス欧州委員とEUのクラウド政策に関して協議。
- 19日,パエト外相,EU外相会合に出席(於:スペイン)。
- 22日,パエト外相,中東情勢に関するEU外相会合に出席(於:ブリュッセル)。
2.NATO,PKO等
- 19日,エストニア国防軍がロシア軍用機によるエストニア領空侵犯(18日)について発表。ロシア軍は否定。
3.北欧・バルト三国
- 25日,トゥオミオヤ・フィンランド外相,エストニア訪問。バルト海歴史イベントに参加し,パエト外相と会合。
4. ロシア関係
- 16日,ロシア外務省,ロシア語校でのロシア語中心の教育継続を認めなかったエストニア政府の決定を批判。
- 20日,在タリン・ロシア大使館前で反体制派のアレクセイ・ナバリヌイ氏支援のデモ。タリンで研修中の欧州人民党青年組織が企画。
- 29日,エストニア外務省,ロシア外務省が第二次大戦激戦地でのドイツ側で戦ったエストニア人による追悼行事を非難したことに対して,遺憾表明。
5. その他対外関係
- 3日,エストニア外務省,駐エストニア米国大使を召喚し,米当局による情報収集活動に関して説明を求める。
- 8~10日,ガウク・ドイツ大統領,エストニア訪問。イルヴェス大統領,エルグマ国会議長,アンシプ首相と会合したほか,ドイツ系企業を訪問。
- 11~12日,パエト外相,グルジアを訪問。首相や外相と会合。
- 12日,エストニア,マーシャル諸島共和国と外交関係樹立。在京エストニア大使館において共同声明に署名。
- 19~21日,中国吉林省代表団がエストニアを訪問。ビジネスフォーラム開催。
- 22~24日,イルヴェス大統領,ポーランド訪問。コモロフスキ大統領と会合。
その他(一般時事,社会,犯罪等)
- 4~6日,第4回エストニアン・フレンズデー開催(エストニア大統領府等の共催イベント)。大統領らがエストニアに貢献のあった外国人を招待。
- 5日,エストニアのハリュ県裁判所,北朝鮮への密輸容疑で拘束された台湾人ビジネスマンの米国への引き渡しを認める。
- 25~28日,第21回ヴィリアンディ・フォーク・ミュージック・フェスティバル。日本人太鼓奏者も出演し,観客計2万人。
- 27日,救助庁,7月中旬に地雷駆除専門家2名をマリに派遣との報道。
※ 本ページは、エストニアの政治・経済情勢を中心に各種報道・発表を取りまとめたものですので、記載事項の信憑性まで確認したものではありません。また、在エストニア日本大使館の見解を示すものではなく、特定の団体・個人の利益を代表するものでもありません。