エストニア政治・経済月間情報
2012年12月のエストニア月間情勢
内政・経済
(1) 内政
- 6日,ミッハル法相(改革党)辞任表明。政党資金問題に関する批判から党及び政府を守るためと説明。
- 7日,ルカス議員(祖国共和同盟副党首)民族博物館館長に選出。1月に議員辞職へ。
- 10日,イルヴェス大統領,アンシプ首相の提案に基づきペフクル法相(改革党)及びロイヴァス社会相(同)を任命。
- 12日,国会,2013年国家予算案(歳入75億ユーロ,歳出77億ユーロ)を採択。
- 16日,12月政党支持率(TNS Emor):政党名回答者のうち社民党28%,中央党24%,改革党22%,祖国共和同盟18%。支持政党なし38%。野党である社民党及び中央党の支持率が与党改革党の支持率を上回る。
- 19日,国会,アフガン等への海外派兵6件を来年末まで延長する法案を可決。
- 20日,国会秋期会期終了。
(2) 経済
- 6日,政府,Nord Stream社によるガスパイプラン敷設のためのエストニア領海での調査を拒否。
- 9日,タリガ労組中央連合会長,4カ年労組発展計画の終了を控えて辞任表明。
- 13日,政府,経営難のEstonian Air社(国有)への融資計830万ユーロを決定。
- 13日,銀行協会,再生可能エネルギー補助制限に関してパルツ経済通信相に抗議。
【経済関係統計】
- 第3四半期GDP:前年同期比+3.5%。
- 10月輸出:前年同月比+10%の11億ユーロ,輸入:同+21%の13億ユーロ。
- 11月消費者物価指数:前月比-0.3%,前年同月比+3.6%。
- 2011年GDP比研究開発費:2.41%。EU平均2.03%。
- 2011年相対貧困率:17.5%。
- 2012年タリン証取インデックス:前年比+38%。取引額1億3,600万ユーロ。
外交・対外関係
(1) EU
- 10~11日,パエト外相,EU外相会合等に出席(於:ブリュッセル)。
- 12日,パエト外相,シリア情勢に関する外相会合に出席(於:モロッコ)。
- 10日,アーヴィクソー教育相,ノーベル平和賞授賞式に出席(於:オスロ)。
- 13~14日,アンシプ首相,銀行監督制度導入に関する欧州理事会会合に出席(於:ブリュッセル)。
(2) NATO,PKO等
- 4~5日,パエト外相,NATO外相会合に出席(於:ブリュッセル)。
- 6~7日,パエト外相,OSCE外相会合に出席(於:ダブリン)。
(3) 北欧・バルト三国
- 19~20日,パエト外相,アイスランド訪問。外相,議長らと会合。
(4) ロシア関係
- 5日,パルツ経済通信相,環バルト海諸国評議会運輸相会合に出席(於:モスクワ)。ロシア運輸相と鉄道料金やタリン・サンクトペテルブルク路線に関して協議。
- 11日,ロシア外務省,両国経済・政治関係改善への寄与を称えてエストニア雇用者連盟にメダルを授与。
- 18日,エストニア・ロシア国境条約に関する第2回外務省間協議(於:タリン)。
(5) その他対外関係
- 4~7日,ペントゥス‐ロシマヌス環境相,国連気候変動会議に出席(於:ドーハ)。
- 9日,エストニア外務省,国連パレスチナ難民救済事業機関に5万ユーロ供与。
- 17日,アンシプ首相,イスラエル訪問。大統領,首相,外相と会合。
その他(一般時事,社会,犯罪等)
- 4日,電子署名件数,1億件を突破。IDカードを使用して電子文書に署名。
- 5日,腐敗認識指数(Transparency International):1位デンマーク,フィンランド,ニュージーランド,17位日本,32位エストニア(旧共産圏で最良)。
- 10日,エストニア外務省前でロシアとの国境条約に反対する小規模デモ。
- 13日,三菱商事との排出取引による電気自動車,不良バッテリー交換との報道。
- 19日,国内EU支持率世論調査(Faktum&Ariko):EU支持74%,ユーロ支持63%で,他国と比べて高い水準。
※ 本ページは、エストニアの政治・経済情勢を中心に各種報道・発表を取りまとめたものですので、記載事項の信憑性まで確認したものではありません。また、在エストニア日本大使館の見解を示すものではなく、特定の団体・個人の利益を代表するものでもありません。