エストニア政治・経済月間情報
2012年10月のエストニア月間情勢
内政・経済
1.内政
- 2日,国会,ESMの融資額上限(7千億ユーロ)とエストニアの2度目の出資金の支払い繰上げを承認。EFSF及びESMに関するエストニアの保証額は計23億ユーロ。
- 8日,オヴィール会計検査院長,国家の各種発展計画が政策・予算に反映されていないと指摘。
- 8日,テデル行政監察官,中央党本部捜索の際に社民党元議員のメールが発見された事件に関し,中央党議員2人の不逮捕特権剥奪を国会に提案せず。
- 12日,アンシプ首相,タルトゥ市長時代に知人へ市有地売却との報道。
- 15日,検察,証拠不十分のため改革党の政治資金に関する刑事手続きを終了。
- 17日,国会,EUの財政協定を批准。賛成63票,反対及び棄権なし。
- 18日,国会,発電所建設や電力価格上昇に関連し,パルツ経済通信相に対し不信任案が提出されるも否決。
- 19日,10月政党支持率(TNS Emor):政党名回答者のうち改革党32%,中央党25%,社民党22%,祖国共和同盟13%。
- 29日,電子政府に関する調査:満足度67%,最も利用されているサービス:電子確定申告(全申請のうち72%)。
2.経済
- 9日,アンシプ首相,2020年にEU平均の75%相当のGDP達成と国会で発言。
- 9日,IMF,経済予測を発表。エストニア経済は今年2.4%,来年3.5%成長。
- 12日,三菱自動車,ムーガ港から鉄道によるロシア工場への部品輸送を開始。
- 14日,リトアニア国民投票,バルト3国と日立が計画する原発建設に反対。
- 15日,フィンランドと連結する電力ケーブルエストリンク2敷設開始。
- 19日,経済通信省,外国企業の経理・IT部門を誘致するプログラムを開始。
- 21日,エンタープライズ・エストニア,手続きに違反して61社にEU補助金計1,050万ユーロを配分していたことが判明。
- 23日,世銀ビジネス環境調査:1位シンガポール,21位エストニア,24位日本。
- 28日,アエロフロート,タリン・モスクワ便が就航。週7便。
- 29日,欧州復興開発銀行経済予測:エストニア今年2.3%,来年2.5%成長。
- 31日,Estonian Air社,赤字拡大のため社長を解雇。路線縮小,人員整理へ。
【経済関係統計】
- 8月輸出:前年同月比+8%の11億ユーロ,輸入:同+12%の12億ユーロ。
- 9月消費者物価指数:前年同月比+3.8%。
- 31日,第3四半期再生可能エネルギー消費量:全体の13.5%。
外交・対外関係
1.EU
- 5日,アンシプ首相,EU結束政策に関する首脳会合に出席(於:スロバキア)。
- 8~9日,リギ財務相,ESM設立会合等に出席(於:ブリュッセル)。
- 18~19日,アンシプ首相,欧州理事会会合に出席(於:ブリュッセル)。
- 23日,欧州議会,マグニツキー事件(ロシア弁護士獄死事件)関係者への査証及び金融制裁を求めるオユランド欧州議員(エストニア)による報告書を採択。
2.NATO,PKO等
- 9~10日,レインサル国防相,NATO国防相会合に出席(於:ブリュッセル)。
- 22日,フランス,NATOサイバー防衛センター(タリン)参加を決定。
3.北欧・バルト三国
- 3日,セーデル農務相,EU補助金を巡るバルト農相会合に出席(於:リトアニア)。
- 29日,アンシプ首相,北欧・バルト首相会合に出席(於:ヘルシンキ)。
4.ロシア関係
- 9日,エストニア国会外務委,ロシアとの国境条約に関する協議を政府に提案。
- 11~12日,セーデル農相,訪露。フィオドロフ露農相とEU家畜禁輸に関して協議。。
- 14日,パエト外相,EU・露外相会合出席(於:ルクセンブルク)。ラブロフ露外相と国境条約に関して協議。
- 20日,エストニア,ロシア人ブロガーの政治難民申請を承認。3年間滞在許可。
- 31日,国境条約に関する第1回外務省間協議(於:モスクワ)。
5.その他対外関係
- 1日,OECD代表団,エストニア訪問。エストニアに関する報告書を発表
- 3日,エストニア外務省,シリア難民支援のためUNHCRに5万ユーロ供与。
- 5日,ムラデノフ・ブルガリア外相,エストニア訪問。パエト外相らと会合。
- 9~13日,パルツ経済通信相,訪米。欧州危機関連会議で演説し,IT企業と会合。
- 10~16日,リギ財務相,世銀・IMF年次会合(東京)及びASEM財務相会合(バンコク)に出席。IMFは経済状況が改善したエストニアを評価。
- 10日,ヴァシャッゼ・グルジア外相,エストニア訪問。パエト外相と会合。
- 18~20日,パエト外相,メキシコ訪問。二重課税及び脱税防止条約を締結。
- 20日,イルヴェス大統領,訪米。Eヘルス関連会議に出席。
その他(一般時事,社会,犯罪等)
- 1~25日,医療関係者,賃上げや労働条件改善を求めてストライキ。
- 9日,「アノニマス」を名乗る人物の呼びかけで政府サイト等にサイバー攻撃。
- 12~14日,日本ドキュメンタリー映画祭「Zipangu EST」(於:タリン)。
- 15日,エストニア人船員,ロシア人船員6人とナイジェリア沖で海賊に誘拐される。
- 20日,現行憲法下初の内閣のラール内閣20周年記念会議(於:タリン)。
- 25日,性平等調査(WEF):1位アイスランド,60位エストニア,101位日本。
※ 本ページは、エストニアの政治・経済情勢を中心に各種報道・発表を取りまとめたものですので、記載事項の信憑性まで確認したものではありません。また、在エストニア日本大使館の見解を示すものではなく、特定の団体・個人の利益を代表するものでもありません。