エストニア政治・経済月間情報
2012年9月のエストニア月間情勢
内政・経済
1.内政
- 7日、検察、中央党本部捜索の際に社民党元議員のメールが発見され、通信の自由の侵害にあたるとしていた事件で、トーバル幹事長ら中央党議員2人の不逮捕特権剥奪の提案を行政監察官に要請。
- 10日、国会秋期会期開幕。イルヴェス大統領が演説。
- 11日、イルヴェス大統領、ESM設立条約批准法を公布。
- 24日、9月政党支持率(TNS Emor):政党名回答者のうち改革党33%、社民党24%、中央党24%、祖国共和同盟11%。支持政党なし37%。
- 25日、政府、2013年予算案を承認。歳入75億ユーロ、歳出77億ユーロ。
- 26日、会計検査院、オイルシェールを優先する政府のエネルギー政策を批判。
- 27日、政府、2015年ミラノ万博参加を決定。費用370万ユーロ。
2.経済
- 12日、エストニア・日本ビジネスセミナー開催(於:タリン)。日系企業及び当地企業が参加し、JETROや当地経済団体の代表者が講演。ヴァラステ・エストニア日本協会会長に外務大臣表彰。
- 13日、エストニア政府、オーストリアとの排出取引を承認。7市に1,100万ユーロ相当の街灯を調達。
- 17日、定期貨物船、シッラマエ(エストニア)・ウスチールガ港(ロシア)間就航。
- 20日、PKC Eesti社(ケーブル)、2011年企業賞を受賞。
- 26日、バルト3国と欧州投資基金、バルト・イノベーション基金を設立する協定に署名。民間投資基金を通じて中小企業に投資。
【経済関係統計】
- 2011年財政収支(一般政府ベース):1億8,240万ユーロ(+1.1%)、債務:9億7,480万ユーロ(GDP比6.1%)。
- 第2四半期GDP:前年同期比+2.2%。
- 7月輸出:前年同月比+12%の11億ユーロ、輸入:同+14%の12億ユーロ。ロシアが輸出先1位に(全体の14.8%)。
- 8月消費者物価指数:前年同月比+3.8%。
- 2011年外国人宿泊者数:246万人。うち180万人が宿泊施設を利用。
- 競争力ランキング(144カ国、世界経済フォーラム):1位スイス、10位日本、34位エストニア、リトアニア45位、ラトビア55位。
外交・対外関係
1.EU
- 7~8日、パエト外相、EU外相非公式会合に出席(於:キプロス)。
- 13日、パルツ経済相、リトアニア訪問。エッティンガー欧州委員と会合。
2.NATO,PKO等
- 6~8日、レインサル国防相、アフガニスタン訪問。ISAF高官や派遣部隊と会合。
- 20~21日、スタヴリディスNATO欧州連合軍最高司令官、エストニア訪問。防衛に関するバルト会合で講演。
3.北欧・バルト三国
- 4日、パエト外相、北欧・バルト外相会合に出席(於:リトアニア)。
- 13日、バルト・ポーランド国会EU委員会会合(於:タリン)。
- 14日、イルヴェス大統領、ラトビア訪問。外交フォーラムに出席,大統領と会合。
- 19~20日、アンシプ首相、バルト理事会閣僚会合に出席(於:ビリニュス)。
4.ロシア関係
- 1日、ラブロフ露外相、エストニアとの国境条約に関して交渉する用意がある旨モスクワの外交官養成大学での講演で言及。
- 18日、ロシア下院外務委、国境条約に関する相互理解の欠如を指摘し、エストニア訪問を延期。パエト外相が同条約に関し一から交渉することはない旨発言した経緯。
- 19日、在サンクトペテルブルク・エストニア大使館前で同性カップルの戸籍への登録を認めるパートナーシップ法案に対する抗議活動。
- 27~30日、タリン・サンクトペテルブルク交流行事(於:サンクトペテルブルク)。
5.その他対外関係
- 4~5日、イルヴェス大統領、フィン・ウゴル民族会議に出席(於:ハンガリー)。
- 5~8日、アンシプ首相、カザフスタン訪問。貿易等に関して首相、大統領と会合。ビジネスセミナーを開催。
- 11日、イルヴェス大統領v離任する星大使に国家勲章授与。
- 12日、パエト外相、グルジア訪問。大統領、議長、首相、外相と会合。
- 17日、スロベニア議会代表団(団長:ヴィラント議長)、エストニア訪問。アンシプ首相、エルグマ議長、パルツ経済通信相と会合。
- 18日、Polenz独連邦議会外務委員長、エストニア訪問。カウンターパートと会合。
- 19~10月1日、イルヴェス大統領、訪米。第67回国連総会やサイバーセキュリティー会議に出席。
- 24~25日、レインサル国防相、グルジア訪問。国防協力協定を締結。
- 25~10月1日、パエト外相、訪米。国連総会関連行事に出席。
その他(一般時事,社会,犯罪等)
- 14日、2011年平均寿命、76.3歳。
- 14~15日、茶道デモンストレーション開催(於:タリン、タルトゥ)。大統領夫人も参加。
- 24日、ネットの自由ランキング(米フリーダムハウス):1位エストニア、2位米国。
※ 本ページは、エストニアの政治・経済情勢を中心に各種報道・発表を取りまとめたものですので、記載事項の信憑性まで確認したものではありません。また、在エストニア日本大使館の見解を示すものではなく、特定の団体・個人の利益を代表するものでもありません。