エストニア政治・経済月間情報

2014年4月のエストニア月間情勢

ポイント

  • 内政面では,6日,ロイヴァス首相が改革党党首に選出され,アンシプ前首相は欧州議会選挙の同党筆頭候補に決定。また,ウクライナ情勢が懸念される中,タリン市でロシア系住民の集会があったが,参加者は少なく,国内の情勢は安定。
  • 外交面では,ウクライナ情勢を受けて,NATOがバルト防空ミッションの増派を決定。初めての国内駐留となるNATO戦闘機(デンマーク軍)4機がエストニアに到着し,また,米空挺部隊150人が駐留を開始。28~29日,フリーダム・オンライン「連合」の第4回年次会合がタリン市で開催され,60カ国から約460名が参加した。我が国は25日に「連合」参加が承認され,新美総政局審議官が日本側代表団長として出席した。
  • 文化面では,毎年恒例の日本アニメ映画フェスティバルが開催されたほか,エストニアのアンサンブルの日本公演が開始。


本文

1 内政・国内経済

  • 2日,カッレ・ラーネト議員(2012年に中央党から離党処分),改革党に入党。
  • 3日,タリン・ヘルシンキ間トンネルの採算性調査のための調達が公告。
  • 6日,改革党党大会開催。ロイヴァス首相を党首に選出し,アンシプ前首相を筆頭とする欧州議会選挙候補名簿を決定
  • 6~11日,第30回高等国防研修(於:ラーネ県ロースタ村)。首相,国防相,外相,国防軍司令官らが講義。
  • 7日,イルヴェス大統領,パダル農務相を任命。
  • 7日,検察,中央党のトーバル議員,ラーシ議員及び同党を私的な追跡行為と通信の機密侵害を教唆した罪で起訴。トーバル議員と中央党は献金に関する文書偽造の罪でも起訴。
  • 11~20日,第8回日本アニメ映画フェスティバル(於:タリン,タルトゥ市)。宮崎監督特集。
  • 11日,大学卒業率(ユーロスタット):43.7%。女性は58.7%。
  • 12,26日,ロシア系住民による集会(於:タリン市)
  • 14日,保安警察,年鑑を発表。ロシア語住民は最近ロシア系過激派の影響を受けなくなっていることから,ロシアは政治家や若者を標的にしている旨指摘。また,ロシアはロシア語住民のエストニア社会への統合を妨害している旨指摘。
  • 16日,タリン市近郊でトラックが列車に突っ込む事故。死者2人,負傷者12人。
  • 17日,4月政党支持率(Emor社):政党名回答者のうち社民党28%、改革党25%、中央党22%、祖国共和同盟19%,支持政党なし35%。しばらく1位にあった野党中央党が後退し,新連立与党が上位に。
  • 19日,欧州議会選挙支持率世論調査(TNS社):祖国共和同盟17%,改革党16%,中央党16%,社民党16%,タランド独立候補11%。
  • 23日,復員軍人の日。アフガニスタン戦死者慰霊碑の除幕式やコンサート開催。
  • 24~27日,ハープサル・ホラー映画祭。ソ連時代に人気を博した邦画『恐竜・怪鳥の伝説』(1977年)が上映。
  • 23日,外務省,ロシア大使館による「戦勝記念日(5月9日)」行事への不参加を他省に呼びかけ。
  • 25日,政府,非居住者向け電子IDの概念を承認。外国人にもIDカードを発行へ
  • 28日,最高裁,学校教育においてロシア語による授業科目の割合を40%以下に制限する教育政策に反対するタリン市やナルヴァ市の上訴を棄却。
  • 28日,(パリ第9大学(パリ・ドフィーヌ)研究グループによれば)エストニアが仮にEUに加盟していなければ,同国の一人当たりGDPは現在の5分の4という調査結果。
  • 4月30日~5月6日,アンサンブルVox Clamantis,日本公演。


2 外交・その他対外関係

  • 1日,パエト外相,東欧防衛に関するNATO外相会合に出席(於:ブリュッセル)。
  • 1~2日,メアリー・デンマーク王太子妃,エストニア訪問。大統領夫妻と会合。
  • 2~3日,ロイヴァス首相,EU中央アフリカ共和国ミッションを決めたEU・アフリカサミットに出席(於:ブリュッセル)。ファン=ロンパイ欧州理事会議長,バローゾ欧州委員長,ラスムセンNATO事務総長と会合したほか,中央アフリカ共和国の外相と外交関係を開設するコミュニケに署名。
  • 3日,北極評議会(Arctic Council)に関するセミナー(於:タリン)。
  • 4日,パエト外相,東方パートナーシップに関するEU外相会合に出席(於:アテネ)。
  • 4日,シスラーNATO軍事委員会副委員長,エストニア訪問
  • 5日,インドで昨年10月に拘束された米海賊対策船のエストニア人乗組員14人,保釈金と引き換えに解放。
  • 6~8日,ネストル国会議長,欧州国会議長会合に出席(於:ビリニュス)。
  • 9日,オレカス・リトアニア国防相,5月からNATO戦闘機12機がバルト空域を防衛する旨発言。リトアニアにポーランドと英国の戦闘機,エストニアにデンマークの戦闘機を配備。
  • 10日,ミクセル国防相,バルト諸国NATO加盟10周年記念会議に出席(於:デンマーク)。
  • 10日,エストニアが,ギニア,リベリア,シエラレオネでのエボラウイルス伝染防止のためにWHOに1万ユーロを拠出。
  • 14日,パエト外相,ウクライナに関するEU外相会合に出席(於:ルクセンブルク)。
  • 14日,ミクセル国防相,ラスムセンNATO事務総長と会合(於:ブリュッセル)。
  • 14日,エストニアと米国,租税情報の交換に関する協定を締結
  • 15日,ミクセル国防相,NATO国防相会合に出席(於:ルクセンブルク)。
  • 14~15日,米上院のマケイン議員及びヘーヴェン議員,エストニア訪問。イルヴェス大統領と会合。
  • 15日,ロイヴァス首相,フィンランド訪問。カタイネン首相やニーニスト大統領と地域LNGターミナルやウクライナ情勢に関して協議。
  • 16日,NATO,バルト諸国でのプレゼンス拡大を決定。
  • 18日,NATO,ウクライナ危機に関連して東欧諸国の防衛強化のため軍艦5隻(ノルウェー,オランダ,ベルギー,エストニアの掃海艇)をバルト海に派遣との報道。
  • 21日,欧州委員会,ロシアに対する制裁及びその対抗措置の加盟国への影響を極秘に評価との報道。エストニアは最大でGDP5.6%(約10億ユーロ)の損害。
  • 22日,米軍,ウクライナ情勢を受けて,バルト三国及びポーランドに空挺部隊を派遣する旨発表。エストニアには年末まで150人を派遣。
  • 23~30日,ICTウィーク(於:タリン市)。28~29日のフリーダム・オンライン「連合」第4回会会合には60カ国から約460人が参加。
  • 25日,ロイヴァス首相,ラトビア訪問。ストラウユマ首相と安全保障を巡り協議。
  • 25~27日,外交・安保政策に関するレンナルト・メリ会議(於:タリン)。イルヴェス大統領,ビルト・スウェーデン外相,ハーグルンド・フィンランド国防相が参加。
  • 27~28日,マルグヴェラシヴィリ・グルジア大統領、エストニア訪問。イルヴェス大統領、ロイヴァス首相,ネストル国会議長と会合。
  • 28日,米第173空挺旅団中隊150人,エストニア到着。大統領らが出迎え。
  • 28~30日、ミクセル国防相、訪米。ヘーゲル国防長官と会合し、会議に出席。
  • 29日,パエト外相,イタリア訪問。モゲリーニ外相と会合。
  • 30日,NATO戦闘機4機(デンマークF-16A),増派部隊としてアマリ航空基地に到着。


3 経済関係統計

  • 財務省春季経済予測:本年成長率+2%,消費者物価指数+1.4%。
  • 本年IMF経済成長率予測:ラトビア3.8%,リトアニア3.3%,エストニア2.4%,ロシア1.3%。
  • 2月輸出:前年同月比-4%の9億ユーロ,輸入:同-4%の10億ユーロ。
  • 3月消費者物価指数:前年同月比+0.2%(商品+0.6%,サービス-0.7%)。

※ 本ページは、エストニアの政治・経済情勢を中心に各種報道・発表を取りまとめたものですので、記載事項の信憑性まで確認したものではありません。また、在エストニア日本大使館の見解を示すものではなく、特定の団体・個人の利益を代表するものでもありません。